はじめに
本エントリーは FOSS4G Advent Calendar 2020 21日目のエントリーです。
本ブログでは、これまで Mapbox GL JS や deck.gl、Cesium.js、ArcGIS API for JavaScript について幾つか紹介してきました。 紹介してきたのは、いずれも JavaScript のクライアントライブラリーでリリース頻度も高く、高機能な機能を提供しています。対応しているプラットフォームも異なるので、できることや得意な領域などは異なりますが、同じような方向性に向かっているような気もしています。今回はこれまでの振り返りとして個人的な見解を述べたいと思います。
個人的な見解
deck.gl
最初に Uber が開発している deck.gl ですが、約 3ヶ月に一度のページで更新されています。前回は Carto に対応するなど、オープンソースとしてのポジショニングはユニークかなと思います。もちろん、Mapbox や 3D Tiles にも対応していますが、ArcGIS の i3S にも対応しているところが面白いです。個人的には一番好きなライブラリです。もっと深くまで触りたいと思っています。今後も継続的にキャッチアップしていきたいと思います。
Mapbox GL JS
次にMapbox GL JS ですが、v2 になってからライセンスの変更が変わりましたね。 v2 からは mapbox の アクセストークンが必須になり、オープンソースではなくなったことに対しての影響が大きく業界ではちょっとしたニュースになりました。v2 の展開もそうですが、v1 を使用していた国内のベンダーなどがどのように対応していくのかも気になるところです。私自身、v2 に関してはまだあまり触れていないので早く触りたいと思います。
以下のブログにも情報として紹介されています。
https://smellman.hatenablog.com/entry/2020/12/09/065727 https://gunmagisgeek.com/blog/mapboxgl/7029
ArcGIS API for JavaScript
最後に ArcGIS API for JavaScript ですが、こちらも進化が激しく多くの機能を提供しています。Esri が提供しているためか、完成されているイメージが強いですが、常に進化は続けているようです。
ユニークな機能としては、カスタムレイヤーとしてレイヤーを拡張することができるため、ArcGIS に捉われていないところがあるのかなと思います。その理由として、Deck.gl のレイヤーを使用することができます。本ブログでも紹介しました。ArcGIS の ArcGIS API for JavaScript ですが、ArcGIS が提供する地図を使用しなくても機能として使用することも可能です。ArcGIS が提供している地図を使用することが必須ではなく、地理院の地図を背景地図として使用することも可能です。アプリで利益を上げることを目的としなれば無償で利用することができます。
オープンソースではないですが、ソースは公開されています。
最後にこれまで連載した記事を紹介していきたいと思います。
過去の記事一覧
■ Mapbox 関連
■ Deck.gl 関連
■ ArcGIS API for JavaScript、その他 ArcGIS 関連
■ Ceisum 関連
さいごに
まだまだ情報としては不足しているかと思いますが、今後も継続的にブログで情報を発信していければと思います。 本ブログを読んでくださった方々ありがとうございます。 来年も面白いテーマで書いていきたいと思いますので、よろしくお願い致します。